2005年08月07日
ヨシ原を考える・・・
7月23日(土)滋賀県のNPO法人三方よし研究所の「三方よし なるほど講座」に参加してきました。
近江特産の「ヨシ」に学ぶと言う事で、“ヨシ博士”として知られるヨシ博物館館長の西川嘉廣さんに
お話しをうかがう機会がありました。
近江特産の「ヨシ」に学ぶと言う事で、“ヨシ博士”として知られるヨシ博物館館長の西川嘉廣さんに
お話しをうかがう機会がありました。
琵琶湖及びその周辺の内湖のヨシ群落は湖水の浄化や野鳥・魚など生態系の保全に役立つ植物
ですが、過去の干拓事業、および琵琶湖総合開発などによって、大きな打撃を受けてきました。
県でも琵琶湖に対する環境施策として平成4年(1992年)に「ヨシ群落の保全条例」を施行し、行政
によるヨシ植栽やヨシ地の管理(ヨシ刈りなど)を行ってきました。近年では多くのボランティアの方々
の参加により冬場のヨシ刈りも盛んに行われています。ヨシを「守る」「育てる」事については、県民の
意識も高まりいい方向に向かっているように思います。しかし、ヨシは刈り取ることで、リンやチッソを
外に持ち出し、水質の汚濁化を防ぐことができます。刈り取らないと枯れたヨシが腐り、かえって川
や湖を汚す原因になってしまいます。 ヨシの需要を創造しヨシの活用がなければ「守る」「育てる」
「活用する」の良い循環にはなりません。
産業的には日本のヨシは衰退の一途を辿っている状況ですが、オランダでは毎年5,000戸以上の
ヨシ葺き住宅が建築されており、うち3,000戸が新築とのこと。その他イギリスやハンガリーなど
ヨーロッパでも産業として発展しており、何千億という市場を形成しているらしい。
おりしも昨年末施行された景観法の適用第一号として近江八幡のヨシ原が多く残る水郷地帯一帯が
「景観計画区域」に指定された。一帯では新築住宅・改築では屋根はいぶし瓦ぶき又はヨシ葺きとの
こと・・。新しいヨシの需要の創出に期待は高まる。

ヨシ博物館館長・西川嘉廣さん。とてもよくわかるヨシの話しが聞けました。

ヨシ博物館前に広がる近江八幡水郷地帯のヨシ群落

ヨシ博物館内には“ヨシ”にまつわる様々なものがビッシリ収納されている。
みんなの滋賀新聞2005年8月5日付けに掲載

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ですが、過去の干拓事業、および琵琶湖総合開発などによって、大きな打撃を受けてきました。
県でも琵琶湖に対する環境施策として平成4年(1992年)に「ヨシ群落の保全条例」を施行し、行政
によるヨシ植栽やヨシ地の管理(ヨシ刈りなど)を行ってきました。近年では多くのボランティアの方々
の参加により冬場のヨシ刈りも盛んに行われています。ヨシを「守る」「育てる」事については、県民の
意識も高まりいい方向に向かっているように思います。しかし、ヨシは刈り取ることで、リンやチッソを
外に持ち出し、水質の汚濁化を防ぐことができます。刈り取らないと枯れたヨシが腐り、かえって川
や湖を汚す原因になってしまいます。 ヨシの需要を創造しヨシの活用がなければ「守る」「育てる」
「活用する」の良い循環にはなりません。
産業的には日本のヨシは衰退の一途を辿っている状況ですが、オランダでは毎年5,000戸以上の
ヨシ葺き住宅が建築されており、うち3,000戸が新築とのこと。その他イギリスやハンガリーなど
ヨーロッパでも産業として発展しており、何千億という市場を形成しているらしい。
おりしも昨年末施行された景観法の適用第一号として近江八幡のヨシ原が多く残る水郷地帯一帯が
「景観計画区域」に指定された。一帯では新築住宅・改築では屋根はいぶし瓦ぶき又はヨシ葺きとの
こと・・。新しいヨシの需要の創出に期待は高まる。

ヨシ博物館館長・西川嘉廣さん。とてもよくわかるヨシの話しが聞けました。

ヨシ博物館前に広がる近江八幡水郷地帯のヨシ群落

ヨシ博物館内には“ヨシ”にまつわる様々なものがビッシリ収納されている。
みんなの滋賀新聞2005年8月5日付けに掲載

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Posted by sabokika at 18:43│Comments(0)
│環境の事・・・
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